堀誠写真展
「維新の影 姜尚中 思索の旅『1868~』 軍艦島から福島へ、足尾、水俣、沖縄、在日」
明治維新から150年となるのを前に、近代から現代までこの国の歩みを象徴する現場を政治学者の姜尚中さんと歩き、日本の「過去・現在・未来」を思索、共同通信から全国の加盟新聞社に配信され書籍化された『維新の影―近代日本一五〇年、思索の旅』を写真で伝える。
日時:2018年11月1日(木)~6日(火) 12:00~19:00(11/3~5は18:00まで)
*入場無料
*11/3(土)、4(日)、5(月)は堀誠が在廊しています。
*在廊日の14:00~16:00は堀誠によるギャラリーライブを随時開催します。
堀誠プロフィール
1959年東京生まれ。共同通信社編集委員
1991年ソ連崩壊、湾岸戦争、南オセチア紛争
1999年東ティモール独立
東京電力福島第1原発事故、沖縄・辺野古、マーシャル諸島、ミクロネシア、海の環境問題、性的少数者(LGBT)などの取材を手掛ける。
共同通信カメラマン、堀誠さんの写真展によせて
東京大学名誉教授 姜尚中
光あるところ影がさし、喜び深ければ憂も深く、また楽大きければ苦しみも大きい。明治維新から百五十年、その栄光を担うヒーローたちの歴史への賛辞に較べて、その影を一身に背負わされた無名の人々の記憶にどれだけの敬意が払われてきただろうか。
軍艦島で、足尾銅山で、水俣の海で、ハンセン病者の施設で、原発事故の福島で、無慈悲な死を強いられた相模原の施設で、そして沖縄の基地で・・・。報道カメラマン・堀誠氏の写真は、近代日本の鬼哭啾々の現場に刻まれた歴史に生命を与え、そこに血の通った、泣きもし、笑いもする人間の姿を見事に甦らせている。
ファインダー越しに歴史の現場を凝視する堀誠氏の眼差しはどこまで優しく、そして厳しい。その確かな眼が捉えた写真には、活字では言い表せない真実が乗り移っているのである。それは、まるで闇に打ち捨てられた名もなき人々の魂が乗り移っているかのように、私たちの心を掴んで離さない。そこには活字が喚起するものとは違った、写真ならではの静かな感動が脈打っているのである。
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