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 2022年度 キリスト教文学に学ぶ1

[日本クリスチャンアカデミー共催プログラム]

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私の父は、文学的な素養を身につけていた人ではありませんでしたが、子どもたちのために『世界文学全集』(全100巻)を購入してくれていました。私は胸をときめかせながら、かなりの作品を読むことができました。その全集は、目下東京の私の家に所蔵されています。その後、私がクリスチャンになったことから、全集をキリスト教や聖書との関係で読むことが多くなりました。今回の講座では、日本のキリスト教に関わる作品を取り上げて、私なりの読み解きをお伝えしたいと思います。「キリスト教文学」と一括りにすることは必ずしも正確ではありません。そこには多様性がありますし、クリスチャンにならなかったからこそ、かえって優れた作品を創作した人々がいます。それらの作者にも注目していきたいと思います。

※講座の録画をさせていただきますので、予めご了承ください。

プログラム概要

日程

4月20日、5月18日、6月15日、7月20日、9月21日、10月19日、11月16日、1月18日、2月15日、3月15日

第3水曜日/14:00~16:00(全10回)

会場

Zoomによるオンライン講座

 

参加費

(一般)8000円

(アカデミー/早稲田奉仕園賛助会員)7000円

(学生)4000円

1回ごとの参加はできません、10回一括でお申込みください。

共催

日本クリスチャンアカデミー関東活動センター、早稲田奉仕園

第1回(4/20)

キリスト教文学とは何か(総論、30分ほど)

(以下、各論に移行します)

井上ひさし『父と暮せば』、新潮社(文庫)、1998年

第2回(5/18)

遠藤周作『侍』、新潮社(文庫)、1986年

第3回(6/15)

山本周五郎『柳橋物語』(『柳橋物語 むかしも今も』文庫)、新潮社、1964年

第4回(7/20)

芥川龍之介『奉教人の死』『南京の基督』、「芥川龍之介全集2、3」、筑摩書房(文庫)、1986年

第5回(9/21)

近現代詩に学ぶ「山村暮鳥と八木重吉」

*講師が資料をすべて準備します。

第6回(10/19)

大岡昇平『野火』、新潮社(文庫)、1954年

第7回(11/16)

三浦綾子『氷点』上下、角川書店(文庫)、1982年

第8回(1/18)

北條民雄『いのちの初夜』、角川書店(文庫)、1955年

第9回(2/15)

柳田邦男『犠牲 わが息子・脳死の11日』、文藝春秋、1995年

第10回(3/15)

まとめ

*購入しやすいように、比較的廉価な文庫本をなるべく選択しました。毎回、前もってレジュメをお渡しします。レジュメで引用される文章の掲載ページが明示されます。
*基本的には、取り上げる作品は1回に1作品にしますが、短篇小説の場合は、2作品を選ぶことがあります。前もって作品を読んでくることが作品理解には、極めて望ましいと考えます。

講師 柴崎 聰(しばさき さとし)

1943年 宮城県仙台市に生まれる。
1959年 宮城県立仙台第一高等学校入学。この頃から、国内外の文学を読み始める。父の所蔵していた『世界文学全集』(全100巻、河出書房新社)を読むようになる。
1963年 慶應義塾大学法学部法律学科入学。外国人の詩集やドストエフスキー、トルストイ、ヘッセ、カフカ、ヘミングウェーの作品を読む。また、草野心平、萩原朔太郎、中野重治、金子光晴、宮澤賢治、高村光太郎らの詩を読む。教会に通うようになり、翌年、洗礼を受ける。
1967年 慶應義塾大学を卒業し、学習研究社に入社。デザイン室、事典編集部、歴史編集部で働く。
1971年 学習研究社を退社し、日本基督教団出版局に入局。主として書籍編集に携わる。
1975年 東村山市に住む3人によって読書会「リルケ研究会」を始め、その後、「欅通信の会」に改称。
1977年 第一詩集『伏流の石』を上梓。
1992年 日本キリスト教詩人会を、安西均、島崎光正、高堂要、森田進らと創立、今日に至っている。
2002年 32年間、苦楽を共にした妻を喪う。
2003年 日本大学大学院に進み、博士課程修了。博士号(総合社会文化)を取得。
2008年 日本キリスト教団出版局退局。
 
現在 
日本キリスト教文学会、日本キリスト教詩人会、日本現代詩人会、日本詩人クラブ会員。恵泉女学園大学公開講座講師、日本聖書神学校講師。
 
著作 
詩集『不思議な時間だった』『涙半分』『火の言葉』『香りの舟』(以上、土曜美術社出版販売)など多数。
評論『詩の喜び 詩の悲しみ』『文学の比喩 聖書の比喩』『石原吉郎 詩文学の核心』『詩人は聖書をどのように表現したか』(以上、新教出版社)。
 
編集・解説 
『石原吉郎セレクション』(岩波書店)。

★Zoomの参加方法や使用案内は こちら のページからご確認いただけます。

   

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